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これが、私たちインクルージョン・ジャパン(ICJ)のビジョンです。このビジョンの背景や、考え方について、以下にご紹介致します。

WHY/WHATが与えられHOWに集中する時代が終わった

 

 

高度成長期の日本

 

かつては、国が社会の方向性を決め(WHY)、
その中で企業が何をテーマにそれを実現するのかを決め(WHAT)、
そして働く個人はそのテーマをどう実行するのかを考えてきました(HOW)。
そのようにして、WHY、WHAT、HOWが一連の流れとして繋がっている中で個々人が頑張れた時代、そこにはやりがいと、楽しさがありました。

WHY/WHATを自分で考え決める時代へ

 

変化する環境

高度経済成長を終えた今、国がひとつの方向性を決めるには複雑性が高まり、企業もM&Aなどによりテーマが定まらない中で複数の挑戦をするようになったため、個人としてWHY、WHAT、HOWの流れが見えにくくなってきました。
この状況においては、自分のやっていることの意味・価値を見いだしにくく、もやもやとした気持ちとなる人も増えています。

しかしこの状況は、新たなチャンスです。これまでと違い、個人が自分自身でWHYやWHATを考え決められる時代が到来しようとしています。

手触り感ある社会

個人が「WHY」を自分で探求し、自分が取り組む「WHAT」を見つけ出し、そこで「HOW」について試行錯誤する。
この営みを通じて、一人一人が、社会に手触り感を持つ事ができる。そしてそれは、個人にとって非常に価値のある、幸せな状況であると、私たちは実感値をもっています。

 

WHY/WHATを自ら模索する「手触り感」のある社会に必要な4つの要素

私たちが考える「手触り感」のある社会には、4つの要素が関係しています。

1.個人が自分の行っている事に対して自己統制感を感じる

自分が行ったことに対して、ダイレクトにフィードバックが返り、自分がそれに対してコントロールすることが出来て、実現可能なゴールを持っている状態

2.社会との繋がりを感じる

「社会は自分のことをどのように必要としているか」と「自分は社会に対して何を求めているか」という問いかけへの解像度が高まっていく状態

3.他の人々との相互作用が起きている

協働・競争・コラボレーションをしながら、お互いに変化をすることを受入れている

4.自分と問題がかけ離れていない

自分が問題の一部であるという認識、個人としての自分と問題が関係していて、これまで生きてきた自分と分断しておらず、自分が自分を受け入れている

 

このように、一人一人が、「手触り感」を持って、イキイキと働き暮らす社会を作るために、私たちは活動し続けます。

そのためにICJは何をするのか

一人一人が「手触り感」を持つために、私たちが最も有効だと考える方法は、

  1. 個人が「WHY」を自分で探求し、
  2. 自分が取り組む「WHAT」を見つけ出し、
  3. そこで「HOW」について試行錯誤する

という、WHYとWHATとHOWの絶え間なく続く探求です。

 

そして、これらを行う具体的な方法として、自らが自らのWHYやWHATを探し求め、起業し、新たなビジネスの構築というHOWに取り組むという、ベンチャー企業創業というチャレンジを、より多くの人に挑んでもらいたいと考えています。

これが、当社がベンチャー企業のインキュベーション事業、およびベンチャー企業の創業・成長を強力に支援してくれる大企業と、ベンチャー企業とのコラボレーションのお手伝いという事業に取り組む理由となっています。

私たちの行動指針

一人一人が、「手触り感」を持って、イキイキと働き暮らす社会を作るために、私たちは、以下の3つの行動指針を大切にします。

 

1.Involve :積極的に個人に関わっていきます
例えば、私達がとても興味を持ち、何か一緒にビジネスを行いたい、仮のプロジェクトを走らせてみたいというときは、積極的に「助けてください」と依頼をし、借りをつくり、それをきっかけに具体的な営みを進展させます。例えば、直接目先のビジネスや金銭的な対価にはならないとしても、溢れる好奇心と相手への関心によって、まずは何か手伝えること、一緒に取り組めることはないかを、積極的に模索し、接点を探します。
なぜなら、積極的で、ある種お互いにおせっかいなところから、本当の面白いプロジェクトや、本当に面白い組み合わせは生まれてくるからです。

 

2.Interact:お互いに変化をすることを受け入れます
固定化された知識や、使い古された手法よりも、互いに異質な存在同士が、触れ合い、刺激しあい、切磋琢磨し、何かに協働して没頭することで、本当に価値のある経験や、素晴らしいアイデアや、新たな事業は生まれます。そのためには、自分が相手の影響によって変化することを受け容れ、相手も自分の影響によって変化することを受け容れてくれるという関係が、何より大切になります。

 

3.Enjoy:営み自体を心から楽しみます

本質的に社会とつながるためには、自分たち自身が持っている、好奇心や価値観、生い立ちからの背景(コンテキスト)といったもの全てを肯定し、その自分自身が社会の中で他の人たちと活き活きとつながりあい、自分自身の価値を最大限に活かしてもらうことが大切です。その1つのバロメーターが、「今自分たちが行なっていることは、自分にとって愉しいか?」という観点だと、私達は考えます。