当社が目指すこと
「短期間で急成長し、世の中にインパクトを与えるベンチャーを育てる」
これが、当社のベンチャー支援の特徴です。
例えば、アメリカの液晶TVの分野では、VIZIOという2005年創業のベンチャーが、2009年にはサムスンやソニーなど名だたる大企業を抑え、シェア首位を獲得しています。このようなインパクトのあるベンチャーが存在することで、更に多くの人がベンチャーにチャレンジし、次の優秀なベンチャーが誕生していく・・・
そんな連鎖を加速させていく最も効果的なアプローチとして、当社は突き抜けるポテンシャルのあるベンチャーを徹底支援し、日本におけるVIZIOのような存在を創り上げることを目指しています。
支援の基本方針
1.『働く株主』として、徹底的に一蓮托生でサポートします
2.マーケティング・事業開発分野に強みを発揮します
3.経営者・経営チームへの『安全地帯』を提供します
当社は、リクルート社で新規事業開発を行っていた服部と、ライフネット生命の立ち上げメンバーである吉沢が設立したという背景から、ファイナンス面でのサポートよりも、事業の立ち上げ・成長の当事者としての経験やノウハウに優れています。
そのため、創業・事業立ち上げ期における様々な困難や、ビジネスモデルが軌道に乗るまでの試行錯誤を、経営チームと同じ目線で、共に一蓮托生で乗り切るためのあらゆる努力を惜しみません。
特に発揮される強みとしては、ライフネット生命創業時に見られるようなソーシャルメディアやWebを活用したマーケティング、およびリクルート社の新規ビジネスにおけるビジネスモデル構築など、マーケティング・事業開発全般となります。
そして、経営者に対して、「創業メンバーを外さねばならないか?」「社内では相談できないが、B2B、B2Cどちらに注力しようか?」といった、個人で抱えなければならないような内容も含めた、気兼ねない相談相手としての『安全地帯』を提供することが、当社の支援の基本方針となります。
支援の具体事例
株式会社ウェルセルフ

welself (http://coconala.com/)
■会社概要:
・利用者6万人を超える、日本最大級のC2Cマーケットプレイス「Coconala」を運営(2014/2現在)。2013年9月に、ニッセイ・キャピタル等より1.5億円を調達。日経トレンディにて「来年最も伸びが期待されるサービスTOP10」に選出される。
■当社の支援内容:
・2011年11月〜:創業時より、当社吉沢が経営者の南章行氏を中心とした経営チームと、事業領域・ビジネスモデルなどの探索、ユーザーヒアリング設計・実施などで全面的に支援。当初ヘルスケア領域だったビジネスモデルを、現在のC2C領域へピボットする議論などにも参加。
・2012年5月:シードラウンドに参加
・2012年8月:「Coconala」サービスローンチに関して、サービス開始前マーケティング施策・ソーシャル施策などの設計を主導
・2012年9月〜:TV等メディアを中心としたソーシャル・マーケティングを協働で実施。TV東京のワールド・ビジネス・サテライトでの紹介、Yahoo!トピックスでの露出などに貢献
・2013年9月〜:ニッセイ・キャピタル社/オプト社CVC/アドウェイズ社CVC等のシリーズB投資各社と共に月次経営会議をリードし、マーケティング面・事業開発面での直接支援を実施中。
株式会社サイカ

XICA(http://www.xica-inc.com/)
■会社概要:
直感的に利用可能な統計分析ツール「Adelie」をクラウド上でASPとして提供し、これまで一部の専門家しか活用できなかった統計分析のアプローチを、現場のマーケティング担当者や、中小企業、自営業者が自在に自分のビジネスに利用できる世界を目指すベンチャー。
Tech Crunch Tokyo Start Up Battle 2013 (2013/11/12)の審査員特別賞(Microsoft賞)や、第2回ヤング・アントレプレナー・アワード(2013/12/13)最優秀賞などを受賞し、2014年1月に、米国セールス・フォース・ドット・コム社等から総額1億円を調達。
■当社の支援内容:
・2013年5月:同社代表の平尾喜昭氏と面談を行い、創業の背景や、事業にかける想いを確認し、シードラウンドに参加。同社のビジネスモデルや、今後の成長方向性などを、ゴールデンウィーク期間中に集中的に議論。
・2013年5月〜 同社初のクラウドツールとなる「Adelie」のクローズドベータ版のツール評価を、ライフネット社にてマーケティング分析を担当してきた当社吉沢が試験利用し、フィードバックを実施。
・2013年6月〜9月リクルート・楽天・サイバーエージェント等、同ツールの潜在顧客層となる各社へのヒアリング・営業を当社が企画・同行・フォローアップを実施し、法人直接営業の支援を集中的に実施。
・2013年6月〜 同社代表平尾氏と当社にて、週に1回の経営検討会議を開催し、主に成長戦略・営業戦略・マーケティング施策等に関する継続的な議論を実施中。
支援対象
「事業の中核となるWHYが明確であり、そこに情熱がある」
「経営者がオープンであり、優れている」
「当社と相性が良く、互いに楽しく刺激し合って仕事ができる」
この3点で合致する個人・チーム・ベンチャーを、当社では支援の対象とさせていただいております。
過去の経験から、当社ではベンチャー企業が突き抜けるための必須要素として、多くの人に対して情熱を以って巻き込むことができ、その支援と賛同が得られるような「WHY」の存在が不可欠だと考えています。
その上で、その中心となる経営者は、資質的に優れてることはもちろん、多数の方からのフィードバックを柔軟に受け入れ、当初仮説と異なる多くのビジネス上の経験の中で、常に成長し続けるといったオープン性が欠かせません。
そして何より、当社メンバーとの間で、互いに刺激し合い、必死の中であっても楽しく仕事ができるという相性を大切にしております。
支援開始までの流れ
Step1:カジュアルミーティングへの参加

まずは、互いを知るために、当社五反田オフィスにて、1時間〜2時間程度のミーティングを開催させていただきます。
これは、「面談」などのジャッジメントの場ではなく、「雑談」というニュアンスを重視しており、互いの背景・目指す内容・互いに助け合える要素などをじっくりと語り合うことを重視しております。
当社では、こうしたカジュアルミーティングを毎週5〜6組の個人・チーム等と開催させていただいております。
Step2:当社イベントへの参加・協働でのヒアリング実施等

カジュアルミーティング後、お互いに今後の支援や協業の可能性を見出した場合などに、当社のことをよりよく知って頂くことと、何かを協働で取り組み互いの仕事相手としての相性を図る目的にて、当社が開催する各種イベントに、主に登壇者などの形でご参加いただきます(※ピッチ形式での選抜などを行うわけではありません)。
場合によっては、これは当社イベントへの参加ではなく、具体的な顧客に対する共同でのヒアリング実施など、より事業に密接に関係した営みを行うこともありますが、目的は上記のイベントへのご招待・ご参加と同様、互いの相性を図るという点にあります。
Step3:出資の受け入れ

ここまでのプロセスで、互いの仕事上の相性が確認でき、一蓮托生で事業の成長を目指すことに双方が納得した場合に、当社より出資を行わせていただきます。
基本的には、当社は創業当初から初期の急成長に関する支援を行わせていただくのが役割ですので、金額レンジとしては100万〜1000万円、株式の5〜10%前後を出資し、IPOやM&A、およびその後までの長期に渡る株式保有を前提とさせていただきます。
こうして、支援対象の皆様の成長が、中期・長期の当社にとっての利益と合致する環境を創り出すことによって、支援先が気兼ねなく当社に支援を要請し、当社も思う存分にリソースを投入して支援するという状況を実現します。
Step4:互いに一蓮托生の支援開始

こうして、当社と支援先の方々との、一蓮托生での事業成長への取り組みが開始します。
支援の方法は様々ですが、基本的に当社担当者が週に数日を費やすペースでマーケティング・ビジネスモデル構築・事業開発などの側面での支援を行ったり、週に1回ペースでの定例MTGを設定し、KPI管理などではなく、より具体的な戦略の検討などを行っていきます。
FAQ
Q:会社をまだ作っていないのですが、それでも相談にのってもらえますか?
A:もちろん、ご相談にのります。当社では、経営者および経営者候補の方ご自身が持っているWHY(取り組む事業の大義・目的)と、その資質に注目をしているため、現時点での企業の有無は、問題になりません。どうぞ、まだお一人でも、まだ別の会社に勤務されていても、思いの丈をぶつけてください。
Q:まだまだ事業を模索している段階で、IPOなどの出口は程遠いですが、相談にのってもらえますか?
A:もちろん、ご相談にのります。背景としては、当社は直接投資を前提としたベンチャーへの個別支援業務については短期的な収益を追い求めず、主に大企業へのコンサルティング業務(ベンチャーとのマッチングなどが基軸)による売上を短期的な収益源としている点があります。
Q:具体的には、どのような支援が受けられますか?
A:過去の事例を基にすると、主に下記のような支援を提供しております。
マーケティング支援:ライフネット生命の初期・急拡大期のノウハウ、Web構築・広告宣伝・ソーシャル・マーケティング・メディア巻き込みなどをミックスしたマーケティング戦略全体の立案と、実行サポート。
営業開拓・大企業提携支援:野村総合研究所とのアライアンスによる同社主要顧客各社とのマッチング・事業開拓プロジェクトの推進、およびB2Bサービスにおける主要顧客開拓のノウハウ提供・営業同行。これらノウハウは、当社とサイボウズ社共同開催の「サイボウズ超会議」などでも発信を行っている。
ビジネスモデル共同検討:リクルート社・ライフネット社で実績のある、数十人の実在ユーザへのインタビューなどを基軸としたビジネスモデル構築・検証プロセスをリードし、実サービス化する支援。
経営メンバー採用支援:当社服部がリクルート社の新卒・中途採用を担当していたことによる人材プール、および吉沢がライフネット生命にて採用・育成などで直接・間接的に関与した人材プールなどをベースとし、創業・経営チーム人材の紹介・採用を支援。
経営者メンタリング:ココナラを展開するウェルセルフ社代表の南章行氏と、当社吉沢が創業以来2年半、毎週月曜日早朝にメンタリングを継続し続けているように、支援先経営者と当社担当者との間で、密度の高いメンタリングを実施し、経営者の冷静な判断と問題解決を行う。同時に、4〜5人の支援先ベンチャー経営者を、グループにて相互メンタリングする仕組みを導入しており、現在6名の経営者にメンタリングを提供中。
Q:支援の対象となるビジネス分野に限定やフォーカスなどはありますか?
A:ビジネス分野(例 IT、アプリ、スマートフォン、ゲーム、農業、ものづくり、ヘルスケアなど)による支援対象の絞込や限定はありません。これは、当社の強みが、ビジネスモデル構築・マーケティング支援・人材採用支援など、分野に関わらずバリューが発揮しやすいテーマに集中していることが理由となっております。
ビジネス分野によって制限が出るとすれば、カジュアルミーティングを開催した後に、当社が貢献する余地がなさそうな場合などが挙げられます。