ベンチャー・キャピタルであるインクルージョン・ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:服部結花、以下インクルージョン・ジャパン)は、透明性の高い森林評価技術で、自然保全活動への資金循環を生み出す「森林評価プラットフォーム」を構築する株式会社sustainacraft(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO 末次浩詩、以下サステナクラフト)への出資を実施いたしました。

インクルージョン・ジャパンは、SDGs(持続可能な開発目標)の担い手としてベンチャー企業に注目しており、ICJ2号ファンドを通じて、SDGsの達成に寄与するベンチャー企業の株式への投資を進めています。投資先の事業を通じた社会・環境面のインパクトと経済的なリターンを両立させるため、投資先のESGマネジメントも重視し、よりよい社会の実現に向けた協働を目指しています。

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【サステナクラフトの詳細】

サステナクラフトは、気候変動に対する森林などの自然を基盤とする解決策(NbS:Nature-based Solutions)に着目し、カーボンアカウンティングソリューションを通してNbSの効果の最大化を目指しています。森林保全や持続的な森林管理・農業等のプロジェクト数や規模を拡大することも重要ですが、それと同等以上にプロジェクトの透明性を担保し、信頼性を高めて健全に資金を循環させていくことも重要です。

サステナクラフトでは現在、東南アジアや中南米、及び日本の森林等を対象に、地球観測衛星から得られる情報などから自然資源の炭素蓄積量を推定するサービスを構築しています。また、2022年より、JAXAやNASAなど宇宙関連機関から、森林・泥炭地・水田などの観測に適したレーダー衛星やハイパースペクトル衛星の打ち上げ及び商用利用開始が計画されており、それらの新たな衛星も見据えた研究開発も進めています。

【インクルージョン・ジャパン株式会社 取締役 吉澤康弘のコメント】

サステナクラフトの代表、末次さんとは、昨年9月に、シリコンバレーで活躍する、信頼できる友人からの推薦で、議論を開始しました。その中で、当初は衛星を使ったリモートセンシングにより、主に国内での森林施策を検討していた末次さんが、COP26での自然由来カーボン・オフセットに関するドラスティックな世界の変化を直接感じ取り、大きく海外のプロジェクトに軸足を移し、東大で博士課程まで取った踏み込みの深いアプローチで、あっという間に事業モデルを進化させたことに感銘を受け、出資させて頂きました。昨年夏のゼロボード社と当社LPである三菱UFJ銀行との提携に続き、サステナクラフト社が、多くのステークホルダーを巻き込み、一気に日本の脱炭素における重要な役割が果たせるよう、微力ながらファンド全体で、支援を進めていきたい所存です。


▼PRTIMESでの本プレスリリースは下記URLより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000064719.html