ベンチャー・キャピタルであるインクルージョン・ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:服部結花、以下インクルージョン・ジャパン)は、同社が運営するベンチャーキャピタルファンドICJ2号ファンドを通じて、ビックデータを蓄積・活用し、顧客の新たな信用創造を行いながらカーリース・カーレンタル事業を展開する株式会社IDOM CaaS Technology(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:山畑 直樹、以下、ICT)への出資を実施致しました。
ICJ2号ファンドでは、これまでも、RevenueBasedFinanceという手法を展開するYoii社への出資・支援を始めとし、MUFGと共にフィンテック領域での事業支援を得意としています。今回の出資では、ICJ2号ファンドの投資家でもある三菱UFJ信託銀行と共同投資を行っており、ICT社の既存の事業基盤に対して、保有する車両のオフバランス化や、顧客の信用創造をベースとした新しい金融サービスの開発などを通じ、ICT社の成長を更に加速することを狙っております。
ICT社のこれまでの実績と今後の方向性
従来のクルマの販売方法、販売金融だけでは多くの方が理想のカーライフを叶えられなくなってきています。
・所得に対して著しく高騰するクルマの販売価格
・支払い能力があっても通過することが困難な従来の与信審査構造
などがその一因です。
ICTでは独自与信育成モデルやAIを活用した残価予測ロジックを開発し、上記課題に向き合ってきました。
その結果、ICT独自の車両提供フローによって2024年8月現在、累計29,000名を超えるお客様へサービスを提供し、豊かなマイカーライフを送っていただいています。
【今後の方向性】
①独自与信審査による車両提供スキームの高度化を目的としたIoTデバイスとシステム・モデル開発
直近特許出願を発表した独自与信審査による車両提供スキームの高度化のため、IoTデバイスを応用した与信育成モデルの開発を目的に調達した資金を活用します。
急ブレーキ・急発進の頻度などの運転経路をIoTデバイスによって取得し、ICTの独自指標である「与信スコア」に還元することで、より高度なモデルへと昇華することができるようになります。
また、IoTデバイスを活用することにより、独自の与信で安全にビジネスを広げるための車両引揚オペレーションの効率改善にも寄与し、今回の資金調達が当事業の発展に対する契機となることを確信しています。
②サービス提供拠点の拡大・開発
ICTでは、お客様に対して円滑に車両提供を実施し、お客様のカーライフにおける不安や困りごとを即時に解決できるサポート体制を整備することを目的に、サービス提供拠点の全国展開を進めています。
現在、埼玉県・神奈川県・兵庫県に展開しているサービス提供拠点を、今後北海道・愛知県・沖縄県などの複数エリアへ拡大する計画を進めており、お客様へのサービス提供コストの削減や顧客体験の改善につなげて参ります。
当社取締役 吉沢康弘のコメント
昨年10月、たまたま別件で当社事業の内容を、社長の山畑さん、そしてAI部分を担当する中津川さんから教えていただいたとき、「この会社は、物凄い」と唸るほどのインパクトを受けたのが、今回出資のきっかけです。
その後、ICT社の方向性を仔細に教えていただきつつ、当社で得意とするフィンテック・与信創造からのサービス化といった領域でアイデアが互いに広がり、そこに当ファンドとも連携の深い三菱UFJ信託チームにも加わってもらい、更にICT社が大きく成長する下絵が描けたことが、今回の出資を受けいれていただいた大きな要因とも捉えております。
ライドシェアも解禁を迎え、大きな変革期にある日本のモビリティシーンにおいて、今回株主として参画させていただいたことにお応えできるよう、ファンドを挙げて支援したい所存です。
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